「形」や「色」の面白さ 近代美術館で展覧会

 子どもと大人が共に楽しめる展覧会 「なつやすみの美術館2 かたちと色のABC」 が30日から8月26日まで、 和歌山市吹上の県立近代美術館で開かれる。 美術の基本要素である 「形」 や 「色」 をテーマに、 一見 「難しい」 と敬遠されがちな幾何学的抽象美術の面白さを紹介する。

 展示作品は、 パウル・クレーの《綱渡り》など、 線や面といった形自体が問題とされる作品▽陶芸でありながらまるで平面のようにも見える作品に取り組んだ、 林康夫の《Phase85―2》▽色彩理論家としても知られる芸術家ジョセフ・アルバースの《Formulation:Articulation》など。

 講演会 「アルバース、 その人と芸術」 が7月15日午後2時から、 同館2階ホールで開かれる。 講師はアルバースと直接親交があった美術史家で、 アルバース財団理事長のニコラス・フォックス・ウェーバー氏。 聴講無料。 先着120人。

 また、学芸員が解説する「フロアレクチャー」が7月8日と21日、「こども(向け)ギャラリートーク」が7月28日と8月5、11日に展示室で開かれる。どちらも午後2時から。 要観覧券(一般500円、大学生300円)。

 問い合わせは同館(℡073・436・8690)。