和田川流域など冠水　各地で大雨被害

市などによると、 吉礼で午前４時25分ごろ、 40代男性が冠水した田んぼで溺れているところを警戒中の消防職員に救助された。 当時水深は１・５㍍あったという。 男性にけがはなかった。
市がまとめた市内の被害状況によると、床下浸水は南出島、岩橋、吉礼、宮前、太田の５世帯。 道路は13カ所が一時通行止めになり、 うち安原朝日地内や杭ノ瀬地内など７カ所では午前７時現在も通行止めが続いている。 自主避難した人は山口、 有功の２支所で計13人あったが、 全員が帰宅している。

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海南などで避難勧告　県によると、 海南市の日方川と亀の川流域で２７５０世帯６９９３人、 紀の川市の桃山で20世帯31人に避難勧告が出された。

21日午後４時50分～22日午前７時半の累計雨量は有田市港で２１８㍉、 海南市下津町で２１２㍉、 和歌山市和歌浦中で２０８㍉。

海南市下津町塩津の国道42号で、前日からの大雨で土が流れ、落石などを防ぐ防護柵を押し倒した

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線路の土砂流れる　交通機関にも乱れが出た。 ＪＲでは、 きのくに線と和歌山線で一部運転休止。 午後０時16分現在、きのくに線の特急列車で最大１時間50分の遅れが発生している。
　和歌山市と紀の川市を結ぶ和歌山電鐵貴志川線では、 竈山駅付近で冠水。 山東駅から大池遊園間で倒木、 岡崎駅前から吉礼駅間と、 伊太祈曽駅から山東駅間の２カ所で線路下の土砂が流れ出した。 正午現在、 復旧のめどは立っていない。

　県教委によると、 県内の学校（和歌山市除く）は22日、 自宅待機が11園１３３校、 臨時休校が10園38校となった。 和歌山市は正午現在、 集計中。

貴志川線では線路の土砂が流出（和歌山電鐵提供）