「みんなの応援を力に」 五輪出場の嶋本選手

 夏のロンドンオリンピック初出場を決めたウエートリフティングの嶋本麻美選手(24)=金沢学院大学職員、和歌山市紀三井寺出身=。26日にホテルアバローム紀の国(同市湊通丁北)で開かれた激励会で、初出場への意気込みなどを聞いた。

 ウエートリフティングを始めたのは、中学3年生の時に、先に習っていた兄を介して、当時県立和歌山東高校勤務の西上嘉人さんに誘われたことがきっかけ。その後は同校のウエイトリフティング部に入部し、本格的に練習に励む日々が始まった。

 自身の力を見いだしてくれた西上さんについては、「あの時、誘ってくれなかったら今の自分はない」と感謝の気持ちをひしひしと感じている。

 初めての世界への挑戦を前に、「やっと夢がかなう。うれしい」と満面に笑みを浮かべた。高校3年生の時、日本代表の選手らと合宿した頃から、徐々にオリンピックを意識し始めたという。

 現在は石川県で合宿中。けがした膝の治療をしながらも練習に抜かりはない。ひたすら筋力アップに励んでいる。

 「順位などにとらわれず、一本一本を集中してあげたい」と意気込むが、「結果を残さなきゃ」というプレッシャーもある。

 オリンピック開催まで1カ月を切った。緊張しつつも終始ほがらかに笑い、「私の体は和歌山でつくられた。みんなの応援を力に変えて、頑張りたいと思います」と語った。注目の出場日は8月5日。