和田川流域を二階衆院議員ら視察

 和歌山市の和田川流域で6月22日未明に発生した大雨による大規模浸水被害の状況を把握するため、二階俊博衆院議員(73)=3区選出=ら自民党関係者らが30日、地域を視察した。住民らは氾濫した河川や水路などの早期改修を強く求めた。二階議員は「市民の心配は想像を絶するものだっただろう。この視察は国交省も農水省も把握している。政府ともしっかり交渉していきたい」と話した。

 住民側は今回の降雨の特徴として、21日深夜から翌日未明にかけて、合わせて179㍉もの雨が5時間と長時間にわたり降り続いため、和田川の上流部で氾濫が集中し、被害が拡大したと説明した。

 視察団は西山東地区のモリサキ樋門(伊太祈曽神社前)を調査。住民側は「樋(とい)が古いタイプのため支柱が多い造りで、降雨時にごみや材木が絡み付き排水機能の低下につながっている」とし、「地下から樋門が上がる油圧方式や電動風船方式にしてほしい」と二階議員に訴えた。

 その他、長期にわたり泥などが蓄積しているため、泥を取り除く浚渫(しゅんせつ)などを要望した。参加した伊太祈曽自治会の中本進之会長(69)は「国会議員の方に来ていただき大変うれしいです。河川改修が進むことを願っています」と話した。この日は岡崎地区でも視察が行われた。

 民主党議員も23日に視察している。