「自然観察エリア」オープン 森林公園
和歌山市森林公園内の北西部に「自然観察エリア」(同市深山)が今月、オープンした。平成20年度から市民も参加して植樹などの整備を進めてきたもので、野鳥や昆虫、水生動物などが観察できるビオトープを中心に、豊かな自然に親しめる市民憩いの場となっている。
市農林水産課によると、同エリアを含み市が森林整備を進めてきた面積は15・8㌶に及ぶ。20年度から市民ボランティアや市内の小学生らが参加し、サクラやモミジ、クス、ウバメガシなどを植樹してきた。
整備事業には紀の国森づくり基金も活用し、22年度にはビオトープの池周辺に橋やベンチ、あずまやを設置。23年度には同エリアの入り口に紀州材を使った階段を約1000万円かけて整備した。
本年度に入って、同エリア境界の木製柵、入り口の案内板が完成し、市民に開放できる環境が整ったため、今月からオープンとなった。
今後は、8~9月に入り口の階段からビオトープに至る木製の歩道を約500万円かけて整備する他、来年2月ごろに市内の小学生による約1000本の植樹を予定している。
同課は「大人から子どもまで幅広い世代が、森林や生き物の役割、大切さと触れ合う場として利用してもらいたい」と話している。