和歌山市婦人大会に650人 寺谷アナ講演

 住みよい地域づくりに果たす女性の役割を考えようと、第61回和歌山市婦人大会が10日、市民会館で開かれた。主催する市婦人団体連絡協議会(堰本信子会長)の会員をはじめ各地域で活動する女性市民ら約650人が参加し、講演や人権劇を鑑賞した。

 堰本会長は「各地域でいろいろな活動が続けられていることが大切。『継続は力なり』と言われるが、私は『継続は絆なり』と思っている」とあいさつし、地域の人々を結んでいる参加者の日常の活動に対する感謝の言葉を述べた。

 大橋建一市長や仁坂吉伸知事も出席し、地域社会に貢献する婦人活動をたたえ、期待を寄せた。

 フリーアナウンサーで追手門学院大学客員教授の寺谷一紀さんは「コミュニケーションで住みよいまちづくり」のテーマで講演した。
寺谷さんは、コミュニケーションがうまくいかず、トラブルが生じる場合に、「自分の常識を相手に押し付けてしまっていることが多い」と指摘。具体例として、携帯電話を使わない父親に「写メ」という言葉を使って通じなかったことなどを挙げ、「相手に分かる言葉だけを使って話す」ことの難しさを説明した。

 また、相手が分かる言葉で話すことを意識するだけで、完全にはできなくても相手に与える印象が大きく違うとし、コミュニケーションを豊かにする意識付けの大切さを語った。

 講演後は、人権をテーマにした演劇「雨、一滴」が上演された。

 

講演する寺谷さん