ジャンベの演奏も 21日に障害者・市民の夏まつり

 和歌山市塩屋の「地域活動支援センター櫻」の利用者でつくるジャンベ演奏チーム「アボロッサム」 が、21日に和歌山城西の丸広場で開かれる第35回 「障害者・市民の夏まつり」 に向け練習に励んでいる。 同祭初参加となるメンバー6人の息はぴったり。 メンバーは「ジャンベは演奏する人も聴く人も楽しくなる楽器。 ぜひ聴きに来てください」と呼び掛けている。

 同センターは、 医療法人宮本病院が設けた、 地域で暮らす障害者を支援するための施設。 友達とゆったりと過ごす居場所▽仕事や生活の悩み相談の場▽食事やレクリエーション活動を行う場として、 日曜祝日以外毎日利用されている。

 ジャンベとは西アフリカの太鼓で、 「アボロッサム」 は音楽を通したリハビリを目指し2年前に結成された。 昨年4月の春祭り(同センター主催)では、 地域住民300人の前で見事な演奏を披露し喝采を浴びた。

 夏祭りのために練習している曲は、 軽快なリズムが心地よい 「アボロマー」。 歌や一人ひとりのソロ即興演奏もあり、 11日の練習日には、 曲の流れを確認しながら力強い演奏を繰り返した。

 仲間のソロのうまさに驚いたという松下敦さん(36)は 「みんなの歌が響いて朗らかな感じ。 もっと上手になりたい」 と笑顔。

 横祐一さん(23)は 「みんなで力を合わせるのは楽しい。 祭り当日は来場者と一緒に盛り上がりたい」 と話している。

 夏まつりは午後5時から。 模擬店が多数出店する。 入場無料だが抽選券付き参加協力券(300円)がある。小雨決行(雨天の場合は22日)。 問い合わせは麦の郷内の同まつり実行委員会(℡073・474・2466)。