和歌山市が進捗度1位 次世代育成の行動計画

 次世代育成支援対策推進法に基づき、各自治体が子どもの健全育成や子育て支援の目標などをまとめた「行動計画」について、東京のNPO法人エガリテ大手前が主要82都市(政令市、中核市、東京23区)を評価した第5回進捗(しんちょく)状況ランキングで、和歌山市が総合第1位となった。

 同NPOの発表によると、今回のランキングは、平成21~26年の5年間について各指標の改善目標の難易度、5年間の改善目標に対する1年目(22年度)の達成度、の2つの側面を評価した。

 市子育て支援課によると、同市は、保育所の待機児童数0人から「通常保育」の評価が1位だった以外、ベスト3に入る項目こそなかったが、「学童保育(放課後児童健全育成事業)」や「つどいの広場(地域子育て支援拠点事業)」など6項目が15位内に入るなど高評価を受けた項目が多く、総合1位につながったと見られる。

 前回は40ある中核市で総合4位の評価だったが、今回から政令市などを含めたランキングとなる中での1位獲得を、同課は喜んでいる。

 今回評価が高かった項目の現状を26年度目標に対する達成度で見ると、学童保育の設置箇所数は、目標65に対し23年度が63で達成度96・9%。利用者数は、目標2130人をすでに23年度で超え、2269人。つどいの広場の設置箇所数は、目標14カ所に対し本年度で12カ所となっている。同課は「市が力を入れている分野への高い評価はありがたい。さらに充実させて、市の子育て支援の特色となるようにしていきたい」と話している。