理恵スマイルに拍手 PVで後輩ら熱い声援
ロンドン五輪の体操競技・女子団体決勝が日本時間の1日未明に行われ、県立和歌山北高校出身の田中理恵選手(25)=日体大研究員=が主将を務める日本は8位だった。和歌山市はパブリックビューイングを市役所で開き、約120人の市民らが、田中選手にふるさとからの熱い声援を送った。
2台の大型テレビが設置された会場の最前列には、田中選手が小中学生時代に在籍した「和歌山ジュニア体操クラブ」の後輩たちが並び、「理恵ちゃん」「がんばれ日本」などと書いたうちわなどを手に応援。大橋建一市長らも競技の行方を見守った。
田中選手は3種目に出場。ゆかではラインを踏み越すミスがあったが、すぐに立て直し、跳馬で持ち前の美しい演技を見せると、最終種目の段違い平行棒では会心の笑みがこぼれ、応援する会場にも大きな拍手と笑顔が広がった。
田中選手を指導していた同クラブ代表で和歌山北高体操部顧問の葛城雅恵さん(38)は「相当な緊張があったと思うが、それをいい演技に変えてくれた。お疲れさま、頑張ったねと言ってあげたい」。同クラブの中学1年生、露峯宙さん(12)は「笑顔で理恵ちゃんらしい演技をしてくれてよかった。私もオリンピックを目指したい」と話していた。
田中選手は、日本時間3日未明に行われる個人総合決勝にも出場する。