和歌山県内初のUDタクシー導入

 介護・福祉タクシーなどを運営する和歌山市のライフアクセス㈱ (豊田英三社長)は、 車いすのまま乗り降りでき、 高齢者や障害者に限らず、 誰もが利用しやすい構造の 「ユニバーサルデザイン(UD)タクシー」 を県内で初めて導入した。 10日、 同市中島の同社施設でお披露目会があり、 豊田社長は 「介護に携わる企業として導入を考えていた。 利用者の意見を聞いて運用に生かしていきたい」 と話している。

 UDタクシーは、 誰でも利用できる構造が特徴。 今回導入された車両は日産NV200バネット1台で、 側面にステップ、 後部に車いすやベビーカーで乗り込むためのスロープが付いている。

 介護・福祉タクシーと違ってドライバーにヘルパー資格が必要なく、 料金は小型タクシーと同じ初乗り600円と、 経済的にも利用しやすくなっている。 国土交通省は普及促進のため、 導入経費の補助などの制度を設けている。

 お披露目会には、 和歌山市肢体障害者協会から阪本勇会長ら3人と国交省和歌山運輸支局の西谷務支局長らが出席。 試乗した阪本会長は 「とても乗り心地が良かった。 こうした車両がもっと増えてほしい」 と話した。

 同社はさらに2台のUDタクシーを申請中。 問い合わせや乗車予約は同社(℡073・456・6227)へ。