NYで和歌山県内12社が商談会

 県とわかやま産業振興財団はこのほど、 3日間の日程で県内の食品企業2社と和歌山ニット工業組合の10社が参加するプロモーション事業を米国ニューヨークで行った。 産地企業が企画会社に委託せず、 独自に海外での商談を行う例は少なく、 今後の新規販路開拓などが期待されている。

 県企業振興課によると、 初日は、 エンパイヤ・ステート・ビルでニット商談会と和歌山プロモーションを実施。 デザイナーやアパレルバイヤー、 食品業関係者ら約60人が出席し、 参加企業の食品を味わいながら、 ニット製品に関する情報交換を行った。

 2、 3日目は島精機ニューヨークデザインセンターなどを会場に、 また各ブランドを訪問しての商談会。 参加各社はサンプル生地を事前に送り、 トリーバーチやジューシークチュールなどと商談した。

 また、 レストランを会場に、 県人会や自治体関係者らが参加し、 観光を含めたプロモーションイベント 「和歌山ナイト」 を開催。 現地の日本食材店や日本食レストランでの市場調査も行った。

 和歌山ニット工業組合の南方克己理事長は 「業界がまとまって海外で独自事業が実施できたのは過去にない。 和歌山のニットのブランド化に今後も積極的に取り組んでいきたい」 とプロモーションの手応えを語った。

 細川成己県企業政策局長は 「県が商談に役立てたかが重要であり、 より効果的な支援に向けて今後も努力したい」 と話している。

 プロモーション参加企業は次の通り。

【食品企業】㈱勝喜梅▽中野BC㈱
【和歌山ニット】工業組合㈱エイガールズ▽風神莫大小㈱▽貴志川工業㈱▽㈲紀南莫大小工場▽㈱コスコブインターナショナル▽大東ニット㈱▽ドッグ繊維㈱▽阪和㈱▽㈱森下メリヤス工場▽吉田染工㈱