ふじと台の駅ビル「エスタシオン」完成式典

 和歌山市中の南海和歌山大学前駅に併設する複合商業施設「ふじと台ステーションビルエスタシオン」の完成披露式典と内覧会が15日に開かれた。平成22年10月の起工式から2年を経てのグランドオープンとなり、ふじと台の開発関係者や行政、地元住民の代表ら約300人が祝い合った。

 式典では、開発を進めてきた浅井建設グループの浅井瑛介会長が「きょうに至るまで29年、開発が始まってからも約10年。ようやくこの街の、和歌山市の顔となるべきビルが完成したが、まだ道半ば。今後も開発を通じて和歌山を発信し、県・市の起爆剤となればと願っている」とあいさつ。

 来賓として二階俊博衆院議員、仁坂吉伸知事、大橋建一市長らが祝辞を述べ、拍手の中で式典は閉会。ビルの東側正面でテープカットが行われた後、出席者は外壁にレンガを使った重厚感のあるビル内を見学した。

 エスタシオンは、西館(2階建て)と東館(4階建て)合わせて敷地面積約1万1500平方㍍、延べ床面積約1万7800平方㍍。

 西館はイベントホールや事務所、東館は食品スーパーやカフェ、学習塾、医院、フィットネスなどが入居し、レストラン街となる東館3階は、平成26年春に開店予定の大型ショッピングセンター「イオンモール和歌山(仮称)」とブリッジで接続する予定。県内最大の商業ゾーンとして、大規模な集客と発展が期待されている。