仁坂知事がいじめ相談に対応 窓口開設へ
滋賀県大津市の男子中学生がいじめを受け自殺した問題などを受け、県は21日、仁坂吉伸知事、西下博通教育長が直接、メールや手紙、ファクスなどでいじめに関する相談を受け付けると発表した。いじめへの対応策をまとめた教職員用のマニュアルも作成する。同日の県議会で前芝雅嗣議員(自民、東牟婁郡)の一般質問に仁坂知事が答えた。
議会後、報道陣の取材に仁坂知事は「子どもがいじめを学校に相談しなかったり、親にも言いたくなかったり、学校の対応に満足できないケースもある。学校以外に訴えるルートがいっぱいあるといい」と述べた。
仁坂知事は、県政への県民の意見を聞く窓口をすでに設けており、いじめに関する相談もこの窓口で受け付ける。詳細はホームページ(http://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/mail/index.html)。
西下教育長への相談窓口は21日夕方にも開設する。相談の送り先などはホームページ(http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/500100/)に掲載する。
いじめ対応のマニュアルは、さまざまなケースや必要な配慮などを検討し、県教委が作成を急ぐ。
また、いじめの実態把握のため、県内全学校へのヒアリング調査も行う。公立の小中高校にはアンケートをしており、今後は私立学校にも協力を求める。