和歌山市で3人重軽傷 台風17号被害
台風17号が県全域を暴風域に巻き込んだ9月30日、和歌山市内で3人がけがをし、串本町潮岬で有線放送柱が倒壊するなどの被害が出た。
同市によると、同日午後1時25分ごろ、塩屋で77歳の女性が傘を差そうとして強風にあおられて転倒し、左太ももを骨折する重傷。2時40分ごろには雑賀崎で86歳の女性が、やはり傘を差そうとして強風で転倒し、右腕を骨折。3時40分ごろには有家で76歳の男性が強風で転倒し、頭を打った。
市内の道路は、紀の川に架かる河西橋と淡嶋神社前の市道(加太)が一時通行止めとなり、砂山南の県環境衛生研究センター前で木が倒れたが、すでに撤去されている。
本紙エリアでは、和歌山市で270軒、紀の川市で140軒が一時停電。和歌山、海南、紀の川、岩出4市で計9世帯10人が一時、自主避難した。
県内の交通機関も乱れた。JRきのくに線は30日の上下線の列車73本(うち特急27本)を運休し、約2100人に影響。和歌山線も上下線計9本を運休した。南海フェリーと南紀白浜空港は同日の全便を欠航した。