和歌山初のメガソーラー完成 加太

 和歌山市加太で建設が進められてきた県内第1号の大規模太陽光発電所(メガソーラー) 「コスモパーク加太太陽光発電所」 が完成し、 3日、 報道陣に施設が公開された。 企業用地としては利用が困難な傾斜地約2万8000平方㍍を活用し、 出力約2メガ㍗、 推定年間発電量約227万㌔㍗の設備となっている。

 事業者の㈱ウエストホールディングス (本社・広島県広島市) によると、 同発電所は、 すり鉢状の斜度28度の傾斜地に全長約750㍍、 高さ約50㍍にわたって建設され、 縦165㌢、 横99㌢の太陽光発電パネル8316枚を設置。 日照時間の長さや斜度が事業に適している。

 地盤が予想よりも固いなどの理由で工事は約1カ月遅れ、 本稼働は9月20日となったが、 現状の発電量は当初の想定より1割ほど多い。 関西電力への売電価格は1㌔㍗42円 (消費税込み) で、 10~11年で投資額を回収できるという。

 同発電所を管理するグループ会社・ウエストエネルギーソリューションの角田潤一業務推進室長 (61) は 「斜面の方が平面より効率よくパネルを設置できる。 加太での事業の経験を生かし、 県内の他の斜面でも事業化を検討したい」 と話している。