小型衛生「RAIKO」宇宙放出 和大など開発
和歌山大学宇宙教育研究所(秋山演亮所長)と東北大学などが連携し開発を進めていた小型人工衛星「RAIKO」が4日深夜、国際宇宙ステーション(ISS)から船外に放出され地球の軌道に乗った。ISSに滞在する星出彰彦さんらが初の試みである「ロボットアーム操作」によってミッションを成功させた。同研究所内では放出時、関係者らがRAIKOの放出を見守った。
RAIKOは大きさが10×10×20㌢の超小型衛星。魚眼カメラや通信機が搭載されており、地球上の撮影や高速データ通信の実験などが行われる予定。県内上空を通過する際に通信が行われ、初めてのコンタクトは5日午後8時ごろになるという。今回のISSの作業では、RAIKOなど合わせて5機の小型衛星を宇宙に放出。それぞれの衛星は、100日ほどで大気圏に突入し燃え尽き、作業を終了する。
同研究所関係者は「放出成功を喜ぶとともに、これからが各研究者それぞれの研究になるので気を引き締めています」と意欲を燃やしている。
RAIKOはことし7月21日に種子島宇宙センターから打ち上げられたロケットに搭載された「こうのとり」で運ばれ、同27日にISSに到着していた。