移転工事大詰め 海南市民病院
海南市が日方のジャスコ海南店跡地に移転新築する市民病院の建設工事は、 今月末までの完了へ向けて大詰めを迎えている。 名称を 「海南医療センター」 に変更し、 地域医療の中心的な役割を担う新病院としてリニューアルされる待望の事業。 来年春のオープンへ市民らの期待も高まっている。
市役所北西にある現在の病院は昭和38年竣工。 老朽化、 耐震化に合わせて移転新築する。 平成20年度に着手し、 昨年3月着工。 液状化対策を施し、 ことしから建物の建設に取り掛かった。 現在、 駐車場整備や内装・外装の仕上げを行っている段階。 今後、 11月に建物の引き渡し、 12月から準備を進め、 来年3月に開院させる予定。
新病院は免震構造の鉄筋コンクリート造り、 5階建て、 述べ床面積1万620平方㍍。 150床の病床、 各病室にトイレと洗面設備を設ける。 地域医療・福祉の充実へ最新の器機を導入。 現在の約2倍となる112台分の駐車場、 自転車120台分、 バイク40台分の駐輪場を確保し、 利便性の向上も図る。
総事業費は約52億円、 うち建設工事費は約32億円。 設計は㈱日本設計関西支社(大阪市)、 建築・機械設備は㈱鴻池組大阪本店(同)、 電気設備は㈱きんでん和歌山支店(和歌山市)、 植栽は㈱井内屋種苗園(海南市)。