大雨で道路冠水、隆起 人的被害はなし
17日夕方から夜にかけて、 近畿地方南部を中心に雷を伴う激しい雨が降った。 和歌山市では道路の冠水や隆起が発生したが、人的被害はなかった。 和歌山地方気象台によると、西から東に通過した前線の影響で、 午後5時から10時までに同市で69㍉、かつらぎ町で87㍉、田辺市で74㍉の雨量を観測。 今後、 太平洋上にある台風21号の影響にも注意が必要だ。
1時間で最大45・5㍉の雨を記録した和歌山市では、 6時20分に十二番丁の市道でマンホール付近のアスファルトが4×6㍍にわたり隆起。 また冠水により、 太田の市道約50㍍が同45分から同7時半まで、 紀三井寺の県道和歌山海南線 (国体道路) 約1・1㌔が8時から9時5分まで通行止めになった。
国体道路では、 車や自転車の人が水をかき分けるように、 池のようになった道路をゆっくりと通行していた。 ドライバーの男性会社員(32)は 「車の中に水が入ってこないかドキドキした。 最近災害が多いので家族が心配」と話した。その他、 紀の川市名手市場でも道路が冠水。 海南市では日方地区の住民3世帯3人が自主避難した。
鉄道運休、 停電も JR西日本のきのくに線で6時15分に和歌山駅~御坊駅間、 和歌山線で6時24分に粉河駅~五条駅間で、 駅に設置された雨量計が規制値に達したため運転を見合わせ、 きのくに線で上下10本、 和歌山線で上下11本が運休。 合わせて約8100人の乗客に影響が出た。
関西電力和歌山支店によると、 和歌山市内で落雷により、 1050軒で1時間程度の停電が発生。 南海電鉄でも落雷による停電の影響で列車のダイヤが乱れ、 帰宅途中のサラリーマンや学生らに影響した。