鮮魚販売「おっとっと広場」 和歌浦に完成
和歌山市の和歌浦漁港に、 新鮮な地元の魚介類や水産加工品の販売などを行う新施設 「おっとっと広場」 が完成し、 11月3日にオープンする。 和歌浦地区の情報発信や活性化、 観光振興などの拠点として活用が期待されている。
県や施設を管理する㈲ベイサイド和歌浦によると、 新施設は、 県漁業協同組合連合会が所有していた旧製氷冷凍冷蔵施設(昭和37年度築)を県が譲り受け、 農林水産省の補助を受けて昨年12月から改修を進めてきた。
鉄筋コンクリート造り、 2階建て、 建築面積564平方㍍、 延べ床面積700平方㍍。 総事業費は約1億円。
2階に事務所、 1階には販売ブースや調理スペースを設け、 県漁連、 和歌浦漁協などの漁業関連団体、 地元の水産関係企業など計12団体が出店を予定。 和歌浦名産のわかしらす、 アシアカエビ、 天ぷら、 かまぼこ、 干物をはじめ、 県内産の魚介類など生鮮食品を販売する。
魚のさばき方教室や、 旬の魚をテーマにしたフェアなどのイベントも開きたいとしている。
営業時間は毎週土・日曜日と祝日の午前10時~午後2時。 オープン初日は 「第13回和歌浦漁港朝市・しらすまつり」 も開催し、 来場者に新施設をPRする。
「魚の発信基地として、 おいしくて新鮮なものをできるだけ安く手に入れられる場所にしたい」 とベイサイド和歌浦の藪豊常務は話す。 まだまだ整えたい設備はあり、 準備期間も短いとしながら、 「まず前を向いて歩こうということ。 魚食の推進や和歌浦の観光など共に進んでいけるようにしていきたい」 と展望を描いている。
オープンに先立って、 31日に関係者や地元住民向けの内覧会が開かれる。
設計=㈱ルーム建築設計(和歌山市上野)▽本体工=㈱寺本工務店(同市毛見)▽撤去工=三笠建設㈱(同市梅原)▽機械設備工=㈱長谷川冷機(同市小雑賀)▽電機工=名草電業㈱(同市紀三井寺)▽防水工=㈱保田組(有田市辻堂)