巨人指名に地元歓喜 紀の川市出身の坂口選手

 紀の川市出身で智弁和歌山高校卒業の坂口真規選手(22)=東海大学4年=が25日のプロ野球のドラフト(新人選手選択)会議で読売ジャイアンツに5位指名されたことを受け、 周囲は歓喜に沸いている。 入団すれば、 智弁和歌山からは9人目のプロ野球選手で巨人軍からの指名は初めて。 野球部の関係者は 「同じ大学の菅野投手(巨人ドラフト1位指名)とともに活躍を期待しています」 と喜んだ。

 同市中井阪の実家では父・修志さん(50)、 母・文枝さん(45)、 妹・希実さん(19)、 祖父・金文さん(77)、 祖母・照子さん(79)の家族らが中継を見守った。 午後7時ごろ、 巨人から指名を受けると、 家の中は歓喜で包まれた。 文枝さんは 「指名のうわさはあったけど確信できるものではなかった。 不安でいっぱいだった」 と安堵の表情を浮かべた。

 7時半ごろ、 坂口選手から金文さんの携帯に報告があった。 涙ぐみながら「ありがとう」と家族に感謝し、「お世話になった人たちに報告してほしい」 と告げた。 文枝さんは 「挫折した時期もあった。 よく辛抱してくれた」と話していた。

 坂口選手は、 身長187㌢、 体重95㌔、 右投げ右打ちで打撃飛距離が魅力のスラッガー。 東海大では、 1年から公式試合で活躍するほどの実力。

 智弁時代には、 3度の甲子園出場を経験。 平成20年年の夏の甲子園では、 史上初の1イニング2本塁打を記録するなど8強入りに貢献し当時から注目されていた。

 坂口選手で3人目のプロ野球選手輩出になった中学校硬式野球チーム、 打田タイガースの平松弘次監督(68)は 「優しい性格で頑張り屋。 中学校当時から春夏の全国大会準優勝に導いた立役者だった」 とし 「早く一軍に上がり4番で活躍してほしいね」 と期待を込めた。