人権擁護委員の藤永さんに法務相表彰
長年にわたり人権擁護委員として積極的に活動を続けてきたとして、紀の川市田中馬場の和歌山人権擁護委員協議会常務委員の藤永弘さん(67)が法務大臣表彰を受けた。29日に市役所で伝達式が行われ、中村愼司市長立ち会いの下、和歌山地方法務局の岩渕英喜局長から表彰状が手渡された。
藤永さんは平成13年6月から活動。同19年度から和歌山人権擁護委員協議会常務委員と県人権擁護委員連合会理事を6期務めている。同市の委員21人のまとめ役となり、スーパーや保育所での啓発活動や、電話相談の対応などに取り組んでいる。
また全国人権擁護委員連合会・男女共同参画社会推進委員会委員も務め、女性への偏見や差別意識の解消に取り組むなど、女性の地位向上にも貢献している。
同局管内では市長が立ち会う伝達式は初めてで、中村市長は「紀の川市の発展のために、これからも今まで以上の活躍や協力をお願いしたい」とあいさつ。藤永さんは「推薦を受けた時は不安でいっぱいだったが、今日まで続けてこられた」と述べ、「これからは小学校などで人権教室を開き、一層活動を強めていきたい。最低でもあと一期は続けます」と話した。
人権擁護委員は法務大臣の委嘱により市区町村に置かれ、住民の人権が守られるよう相談業務や調査などを行う他、人権思想の普及に努めている。全国に約1万4000人おり、ことしは県内から橋本市と串本町の2人を合わせて計3人が表彰された。