島精機が新製品を発表 三次元計測装置など
横編み機大手の㈱島精機製作所 (本社・和歌山市坂田、 島正博社長) は10月31日、 和歌山大学、 県立医科大学と連携して開発した 「医療用三次元計測装置」 など、 4つの新製品を発表した。 医療、 航空、 自動車分野の新製品で、 同社にとって新たな挑戦になりそうだ。
医療用三次元計測装置は、 カメラを搭載した4本の柱の中央に立った人の体のサイズを瞬時に計測し、 3次元画像として表示。 その後、 ニット編成プログラムで医療用タイツなどの製品を約1時間で完成させることができる。
締め付けたり緩めたりするコントロールも自在で、 リンパ浮腫治療患者用など幅広い医療分野での活用が見込まれている。
報道陣に公開されたデモンストレーションでは、 柱から照射された光が人型模型を照らし、 焦点距離をカメラで計測して画像にしていた。
その他、 航空宇宙や自動車業界で使用される炭素繊維複合材料を切断する装置なども公開された。島三博副社長は 「現在、 ファッション分野の売り上げは90%を占めるが、 他分野でも事業を拡大できる手応えを感じている」 と話していた。