ことしは和歌山で交流 三山経済同友会

 県名に 「山」 の付く富山、 岡山、 和歌山3県の経済同友会でつくる 「三山 (みやま) 経済同友会」 の第3回交流会が6、 7日の両日、 県内で開かれ、 会員35人が参加。 初日は横編み機大手㈱島精機製作所 (和歌山市坂田) の工場見学などが行われた。 交流を深め、 情報を交換し合い、 互いの経済活性化に生かそうと2年前に結成された団体。 これまで富山、 岡山の両県で交流会を開いており、 和歌山では今回が初めて。

 工場見学会の冒頭で、 和歌山経済同友会の大桑※いく嗣代表幹事が 「和歌山にお越しいただき、 うれしく思う。 地元の文化を楽しんでもらい、膝を交えてゆっくりと懇親を深めたい」、 島社長が 「当社の設立50周年を前に、 遠方から見学に来ていただき光栄」 と歓迎した。(※土へんに育)

 富山経済同友会の中尾哲雄特別顧問が 「三山会で皆の交流がますます深まることを祈念する」、 岡山経済同友会の泉史博代表幹事が 「紀州の殿様のお国元を楽しみに来た。 和歌山のおいしい物を頂戴したい」 と述べた。

 この後、 島精機の工場で無縫製ニットを作る 「ホールガーメント横編み機」 などの組み立てラインや新機種、 トータルデザインセンターでCGデザインシステム、 24個のカメラで体のサイズを正確に測る 「医療用三次元計測装置」 など最新の技術を見学した。

 夜は日高でクエ堪能
 初日の夜、 一行は日高町産湯の料理宿橋本荘で仁坂吉伸知事も迎えて町の名物クエ料理に舌鼓を打った。

 和歌山経済同友会の樫畑直尚代表幹事が 「岡山、 富山の皆さんに、 また和歌山に行きたいと思っていただけるようにおもてなしをしたい」と歓迎の言葉を述べ、 仁坂知事も 「社業だけでなく、 いろいろな議論をしている同友会は素晴らしい。 和歌山にはいろんなものがたくさんありますので、 きょうはクエ鍋、 世界一おいしい魚をどうぞご堪能ください」 などとあいさつ。 名物を囲んで和気あいあいと交流を深め合った。

 8日は、 紀の川市の華岡青洲顕彰施設 「青洲の里」 や高野山などを訪れる。