ご当地ソング「加太の鯛」完成
♪和歌山のたからもの~加太の鯛~ 和歌山市加太地区の名産、 タイの魅力を歌い上げたご当地ソング 「加太の鯛」 が完成した。 子どもたちが口ずさみながら郷土愛を育める歌を作りたいと、 地元有志らが企画。 市立加太小学校児童の合唱でCD化が実現し、 地区内外に加太を発信するPRソングとしても期待が高まっている。
発案者は加太観光協会青年部長で活魚料理店を営む稲野雅則さん(39)。 子どもたちが親しめる歌があれば加太のタイの魅力をもっと知ってもらえるのではと考え、 4年前にJAグループ和歌山のPRソング 「和歌山の柿」 を手掛けた県広報課主幹の林清仁さん(51)に作詞・作曲を依頼した。
林さんはことし3月に加太のタイの特徴を取材。 紀淡海峡の潮流に揉まれて育つタイは鳴門産や明石産に勝るとも劣らない品質を誇り、 一本釣りで身を傷付けず、 未成熟のものは捕らずに資源を守って漁をしている。
「加太のタイの素晴らしさを、 地元の子どもたちに知ってもらい、 誇りを持ってほしい」 との思いで、 漁の様子やタイのおいしさを歌詞に盛り込み、 親しみやすいメロディーが付けられ、 作品は4月に完成した。
稲野さんは加太小のPTA会長を務める縁から同小に 「加太の鯛」 を歌ってほしいと依頼。 練習を始めた児童らの間でこの歌はすぐに人気となり、 9月には全校児童約100人によるレコーディングが行われた。
この音源は、 南海電鉄加太線の100周年を記念し、 地元アーティストらが参加したCD 「ガタゴトてくてく加太線ミュージック」 に収録。 発売記念ライブが3日の 「紅葉鯛祭り」 で行われ、 「加太の鯛」 は加太小と加太幼稚園の元気いっぱいの合唱で初披露された。
稲野さんは 「タイは漁業のまち・加太の大きなイメージになります。 子どもたちに郷土愛を持って歌い継いでほしい」、 林さんは 「歌を通して加太のタイのファンが広がっていけばうれしいですね」 と話している。