和歌山のゆるキャラ「最後のお願い」

 インターネット投票で、 ゆるキャラ日本一を決める 「ゆるキャラグランプリ2012」 の投票が、 16日に締め切られる。 全国800体以上が参戦する中、 県内では16体がエントリー。 選挙戦も終盤になり、 今月1日には、 順位と得票ポイントの非表示タイムに突入。 各自治体の担当課などは、 1ポイントでも多くの支持を得ようと 「最後のお願い」 に力を注いでいる。

 10月末の時点では、 JA紀南の 「うめっぴ・みかっぴ」が県内1位だが、 注目は、 県の2大キャラ、 観光PRの 「わかぱん」 と国体マスコット 「きいちゃん」 の順位争い。 観光部局と国体部局の威信を懸けた争い (!?) となっている。 当初は、 わかぱん優勢だったが、 きいちゃんが驚異の追い上げを見せ、 一時は順位を上回るなど、 両者競り合う状態が続いている。

 「県内1位を」 と力が入る、 きいちゃん陣営。 大会実行委が 「国体PRキャラバン隊で投票を呼び掛けるチラシを配ったり、 フェイスブックやブログで発信してきた」という、 このあたりが得票数アップにつながっていると見られる。

 一方のわかぱん側の県観光連盟は 「互いに切磋琢磨 (せっさたくま) しながら、知名度を上げていければ」 と行方を見守っている。

 また 「吉宗くん」 を擁する和歌山市観光課では、 観光協会ホームページなどで呼び掛け。 県内のライバルキャラについては 「ライバルなんて、おこがましい」 と謙虚な姿勢。 「1票でも多く投票してもらい、 皆さんに愛してもらえれば」 とPRしている。

 岩出市の 「そうへぃちゃん」 は、 ライバルに個性派 「たけのこまん」 を挙げ 「できるだけ上位を目指したい」 と意気込む。

 その 「たけのこまん」 を推す山東まちづくり会は、 PRは 「特に何もしていない」 とクールな選挙戦。 「ワースト1の方が話題性があるかも」 と、 その見た目同様、 かなりの脱力ぶりだ。

 投票は公式サイト 「http://www.yurugp.jp/」 で。 一日1回投票できる。 結果は25日に埼玉県羽生市で開かれる、 ゆるキャラサミットで発表される。