加太の「鯛ラーメン」制す和歌山グルメ対決
和歌山市内5店による「和歌山グルメ対決~第2代『和歌山の味匠(たくみ)』は誰だ!~」が23日、和歌山城砂の丸広場で行われ、「鯛のまち加太・特製鯛ラーメン」を出品した加太観光協会の休暇村紀州加太(義本英也総支配人)が第2代味匠に選ばれた。昨年の「鯛どんぶり」に続いて加太グルメの2連覇となり、義本総支配人(53)は「かなりプレッシャーがあったので泣きそうなくらいうれしい。加太のみんなのチームワークの良さが勝因」と喜びを語った。
この日、同広場などで開かれた「食祭WAKAYAMA2012」(市食のイベント実行委主催)の一環。グルメ対決には同協会の他、和歌山ホテル協議会、県調理師会、紀三井寺観光協会、和歌の浦観光協会が参加し、それぞれパスタ、すし、丼、そばと、ジャンルの違う料理を出品した。
審査は一般を含む審査員25人で行われた。鯛ラーメンの一番の魅力は、タイのだしが効いたスープ。じっくりと煮込んで搾り出しただしを生かし、飲み干せるほどのさっぱり味に仕上げた。
藤澤祥子審査委員長は「すごく意見が割れたが、総合的に見て鯛ラーメンがとても良かった。一般の票が集まった」と講評。鯛ラーメンに票を入れた一般審査員の嶋吉仲治さん(66)=阪南市=は「だしがものすごい良い、最高」と絶賛していた。
結果は大橋建一市長がステージで発表。ファンファーレが鳴り響き、義本総支配人は手渡された表彰状と盾を笑顔いっぱいに掲げ、「加太といえばタイ。ぜひ皆さん加太にお越しください」とPRした。
食祭はことしで9回目。和歌山のうまいもんの店約30店が並んだ。小雨の中だったが大勢でにぎわい、初代味匠の加太淡嶋温泉・大阪屋ひいなの湯の「鯛どんぶり」(限定250食)は、開始から1時間ほどで完売していた。
味匠に選ばれた鯛ラーメンは今後も継続的に販売していく。