ダイエー和歌山店、来夏閉店 跡地はオークワ取得

 スーパー大手 「ダイエー」 (本社・東京) は4日、 和歌山市小雑賀の和歌山店を来年7月31日で閉店すると発表した。 同社広報によると、 近年売り上げ不振が続いたことや借地契約が満了するため。 同店は昭和56年開店で、 32年間の歴史に幕を下ろす。 跡地は㈱オークワ (本社・同市中島) が取得しており、 「出店するか賃貸にするかなどは検討中」 (同社広報) としている。

 同店は敷地面積1万平方㍍。 1階が食料品や衣料品などの販売スペース、 2階が駐車場になっている。

 街の発展とともに売り上げを伸ばし、平成2年度に約91億円の最高売上を記録。 しかし以後は、競合他社の相次ぐ出店など環境の変化に伴い、 23年度にピーク時の4分の1、 23億円にまで減少していた。

 近年、 毎年1億円ずつ売り上げが減少し、 赤字体質が続いていたが、 23年度には売り場の改装や経費削減などを行い、黒字化に成功したという。

 同店閉店により直営店は県内からなくなるが、 同社子会社が食品スーパー 「グルメシティ」 を県内で6店舗展開しており、 流通ルートは残る。

 同店は閉店決定に伴い、 6日から約8カ月間にわたり 「32年間のご愛顧感謝セール」 を展開する。何回かの期間に分けて、 衣料品や生活雑貨などを割引販売する。 問い合わせは同店 (℡073・426・3131)。