市長「反対しない」 場外馬券売場計画

 和歌山市米屋町の 「ぶらくり丁ブリスビル」 に地方競馬の場外馬券売場設置が計画されている問題で、 大橋建一市長は6日、 計画に反対しない方針を決めたことを明らかにした。 同日の市議会で渡辺忠広議員 (共産) の一般質問に答えた。

 設置の可否を判断する農林水産省の承認基準では、 地元首長、 議会、 住民が反対していないことが前提。 大橋市長は 「地元の同意書が計画書に添付されていることから、 また庁内での意見照会の結果から、 特段の問題はないと判断した」 と答弁。 議会が反対しなければ今後、 設置に向けて手続きが進むことになる。

 地元の同意については、 本町地区連合自治会が全36単位自治会に書面で計画への賛否を問い、 8月に賛成14、 反対13、 連合自治会長一任7、 無回答2の結果となっている。 市は答弁で 「個々に賛成反対はあるにせよ、 地元の意見を集約した結果であると受け止めている」 との認識を示した。

 この問題をめぐっては、 教育上の悪影響や治安悪化の心配などを理由に一部の単位自治会や学校PTAなどが市に設置反対を繰り返し要望し、 3日には本町小学校育友会が1410人分の反対署名を提出したばかり。 一方これまでに、 966人分の賛成署名も提出されている。