写真で環境大臣賞 貴志中の今阪さん
国内外の小中高校生から科学、学芸に関する作品を募集した「第56回全国学芸サイエンスコンクール」(㈱旺文社主催)の環境分野写真部門で、和歌山市立貴志中学校(同市梅原、赤桐久也校長)写真部の今阪麻祐さん(3年)が環境大臣賞、東綺咲乃さん(1年)が旺文社赤尾好夫記念賞を受賞。同校が学校特別奨励賞に輝いた。環境大臣賞は写真、ポスター、作文・小論文の3部門(環境分野)の最優秀作品に贈られる。
コンクールは、子どもの「考える力」や「生きる力」を養い、豊かな人間性を育むのが目的。夏休みの創作活動や総合学習、課外活動での学習成果の発表の場として各学校に活用されている。募集部門は、絵画▽小説▽写真▽理科自由研究など4分野13部門に分かれ、合わせて10万724作品の応募があった。
今阪さんは、身近にある環境問題をテーマに、地元の土入川に捨てられているごみとその中で生きる生物に焦点を当て撮影。「廃棄された自転車」と名付け、川に投げ込まれた自転車をモノクロ写真で表現した。
東さんは、美しい地球をテーマに、夏休みに友達と遊んだ小学校の校庭で見た青空を撮影。「青い宇宙(そら)と少女」と名付け、どこまでも広がる青空と少女とのコントラストを表現した。
2人は中学校に入ってから写真を始めたという。学校から受賞の知らせを聞いたのは、今月6日。今阪さんは「受賞を聞いた日がちょうど自分の誕生日で、いい思い出になった。今まで風景ばかりを写していたけど、高校生になったら人物も写したい」、東さんは「偶然撮れた写真なので入賞してびっくりした。これからも技術を磨いて、いい写真をいっぱい撮りたい」と受賞の喜びを話していた。
授賞式は来年3月8日に東京で行われる。