石田氏リード、追う3氏 和歌山2区
16日投開票の衆院選は最終盤。 わかやま新報ではこれまでの取材を基に和歌山1、 2区の情勢を2日間にわたり掲載する。 2日目の2区は自民前職・石田真敏氏(60)が自公を中心に幅広い年代に支持を広げリード。 維新前職・阪口直人氏(49)が無党派層への浸透を図って追い駆け、 民主新人・坂口親宏氏(52)と共産新人・吉田雅哉氏(37)は厳しい戦いとなっている。
阪口氏は街宣車や自転車で 「維新の阪口直人」 を訴え、 知名度アップを図ってきた。 支持者から事務所へ問い合わせが増えるなど手応えもあり、 浮動票を狙い自民候補の背中を追う。 残り少ない選挙戦で岩出や橋本の住宅地を中心に、 自民の組織に取り込まれていない有権者の支持拡大を図る。
石田氏は前回の雪辱、 信頼回復へ向けて自民、 公明支持層を固めており、 各種団体の推薦や地方議員、 首長らの支援をバックに地元の海南市だけでなく全域で優位に戦いを展開。 組織の引き締めにも余念がなく、 経験と実績をアピールして中高年層を中心に支持を得ており、 無党派層にも浸透している。
吉田氏は若さを武器に 「原発即時ゼロ」 「TPP参加反対」 「消費税増税中止」 といった争点を前面に出し他党との政策の違いを訴えており、 街頭を中心に草の根運動を展開。 一部の有権者から得ている高い関心、 好感触を得票につなげようと力を注ぐが、 共産支持層以外で苦戦が続いている。
坂口氏は出馬表明が最も遅く、 後援会活動などの出遅れが響いた。 陣営も 「カバーしきれていない。 後半が勝負」。 苦しい戦いを強いられたが民主党県連の支援を受けながら、 各地を回って課題の知名度不足の解消に躍起。 党支援者からの後押しを受け、 得票に向けて最後まで戦い抜く。