信愛短大と県和高が協定 保育教育などで連携へ
和歌山信愛女子短期大学(和歌山市相坂、 小山一学長)と県立和歌山高校(同市新庄、 山﨑澄子校長)は21日、 相互の教育内容の充実を目指して高大連携協定を締結した。 県内の高等教育機関と高校の個別の連携協定は初めて。 同日、 県庁南別館で調印式が行われた。
同短大は保育科と生活文化学科に403人が在籍し、 保育士や栄養士を数多く輩出。 同高は平成6年に全国で最も早く総合学科を導入し、 来年度新たに保育系列を立ち上げる。 同短大との教育内容の接点に加え、 生徒686人のうち女子が多数の470人であることなどが連携のきっかけとなった。
今回の協定により、 同高の生徒が同短大の学生と共に実習に参加したり、 大学教育にスムーズに接続できる高校教育の在り方などを教職員間で協議したりすることが想定されている。 具体的な連携の在り方は、 年明けにも協議会を立ち上げて検討する。
調印式で小山学長は 「地域密着で連携して若者を育てるのが教育の大きな方向性となっている。 協定により新たなチャンスが与えられたと思っている。 協力して良い若者を育て、 和歌山のために貢献していきたい」、 山﨑校長は 「大学教育を見据えて高校から何を教えていくのかなど、 高校教育を見直していくきっかけになる。 生徒がより明確に進路を追い求めていける教育にもつながると期待している」 と話した。
西下博通県教育長も同席し、 「生徒にも教員にもよい刺激になる。 温もりのある、 双方にとって実り多い連携になることを大いに期待している」 と述べた。