「上向く時期に指導を」 元カープ正田さん
和歌山市立和歌山商業高校 (現・和歌山高校、 同市六十谷) 出身で元プロ野球選手の正田耕三さん (51) が15日、 同市友田町のホテルグランヴィア和歌山で 「中間管理職を生きる」 をテーマに講演し、 「さまざまな人に感謝してプレーすることが人として大切」 と自身の経験談などを交えて語った。
(公財) 日本電信電話ユーザー協会和歌山支部 (片山博臣支部長) 主催のセミナー。 会場には、 支部員や野球関係者ら約150人が集まった。 正田さんは広島カープ現役時代、セ・リーグ首位打者2回、 ゴールデングラブ賞5回、 盗塁王1回などに輝いている。
現役引退後はコーチに転身。 指導方針について、 「不調打者がいても20打席ぐらいは悪い部分が分かっていても声を掛けない」 とし、 「すぐに指摘しても直らないので、 調子が上向く時期が効果的。指導もタイミングが大切」 と持論を展開した。
その他、 野球人生を振り返り 「現役当時は、 いろいろな記念品などをもらいましたが、 全て裏方さんにあげていました。 野球は一人ではできない。 今後もその心を次の世代に伝えたい」 と述べた。
参加した、 社会人野球チームでプレーしているという有田市の会社員、 高橋祐太さん (23) は 「周りの人に感謝しなければならないことを再確認しました」 と話していた。