災害現場で頑張るワン 「くぅ」捜索救助犬に
小型警察犬の先駆けとなったミニチュアシュナイザーの 「くぅ」 (クリーク号、 オス・5歳) が悲願の捜索救助犬の指定を受けた。 19日午後に、 警察犬の指定・指導手嘱託式が和歌山市西の交通センターで行われ、 指定書と嘱託書が交付された。
くぅは4年前から警察犬審査会に出場。 5枚の布から1枚を嗅ぎ分ける臭気選別では、 ことしを含め3度合格している。 昨年4月にあった競技会では、 同部門で2位に入り、 昨年の審査会を免除されるなどすでに太鼓判の実力だ。
捜索救助は指導手の藤谷桂一郎さん (69) がかねて合格を目標にしていた部門。 審査は、 箱などに入った被災者役をにおいで捜し出し、 指導手にほえて知らせる能力が問われる。 くぅは2年目の挑戦で見事達成した。
合格に向けて、 くぅは藤谷さんと多い時には週2回、 紀の川市内にあるがれき密集の訓練場所で練習を積んできた。 今後のくぅには、 災害現場の捜索活動に期待が掛かる。 藤谷さんは 「災害現場では、 大型犬よりも小型犬の方が活躍することもあるので、 さらなる訓練を続けていきます」 とくぅの合格を喜んだ。