投票率52%程度? 岩出市議選

 岩出市(町)議選の投票率は回を重ねるごとに低下。 各陣営は今回の投票率について、 大方、 前回よりやや下がり52%程度と予測している。 選挙に無関心な若い世代が目立つという。 陣営からは 「前回ぐらいならまだいいが」 とそれ以上の低下を心配する声も。 県内でも人口が増え、 発展を続ける市のまちづくりへ、 候補者や市選管は投票を呼び掛けている。

 岩出市(町時代含む)の過去9回の議会議員選挙をみると、 投票率は毎回低下傾向にあり、 昭和52年に87・63%であったのが、 平成21年の前回は54・74%。 選挙人名簿登録者数は4万1374人(昨年12月2日現在)。 ある陣営幹部は 「1000票は欲しい」と話し、当選には前回最下位当選の790票から約200票の積み上げが必要とみられている。

 市選管は、 投票率を上げるために市内のスーパーで啓発活動を実施。 投票日を記載したカイロ1200個を買い物客らに配布した。 また投票日や期日前投票に関するチラシを市内全域に新聞折り込みで配布。 市役所と岩出地区公民館には 「投票日1月27日」 と書いた垂れ幕を設置し、 市内の巡回バス3台に同様の内容を記したマグネット板を貼った。 職員は 「身近な選挙なので一人でも多くの人に投票してほしい」 と話している。

 候補者の活動が熱を帯びる一方で、 事務所に戻ってきた現職は 「若い人はこれからの自分たちの生活に影響するのに」 と関心の薄さにため息を漏らす。 中には政策を一切訴えず、 とにかく投票へ行くようにお願いする候補者の姿も。 バイクで選挙活動を展開する現職は根来のスーパー付近で 「あすの政治をつくる主役である皆さんに、 絶対に棄権せずに投票に行ってほしい」 と切実に訴えていた。

 今回は定数16に19人が出馬。 27日投開票される。 各候補者は有権者の関心を高めようと声を枯らし、 議席獲得に奔走している。
 22日現在の期日前投票者数は775人。