紀の国の古代女王「なとちゃん」クッキー発売
紀の国の伝説の古代女王 「名草戸畔 (なぐさとべ)」 のゆるキャラ 「なとちゃん」 のクッキーが登場した。 「古代ロマンあふれる名草戸畔でまちおこしを」 と昨年夏から活動している和歌山市坂田の旅行業ユニバーサルトラベル紀州 (仲岡志津社長) が商品化した。 現在カステラも準備中で、 仲岡社長 (45) は 「何だろうと目に留めてもらい、 地域の歴史・文化を知る入り口になれば」 と話している。
名草戸畔は、 『日本書紀』 や和歌山市の伝承に登場する名草山周辺の統治者。 神武東征で進軍中だったイワレヒコ (後の神武天皇) との戦いで戦死した。 伝承では女性とされ、 「名草姫命」 として祭る同市の中言 (なかごと) 神社や、 海南市の宇賀部 (うかべ) 神社、 杉尾神社、 千種 (ちぐさ) 神社などゆかりの神社は多い。
一部の人にしか知られていなかった名草戸畔だが、 2年前に出版された 『名草戸畔 古代紀国の女王伝説』 (なかひらまい著) が話題となって県外から訪れる人も増えたため、 仲岡社長が昨年夏にゆるキャラ 「なとちゃん」 を制作し活用の場を練ってきた。
クッキーは陽気に跳びはねる 「なとちゃん」 形で縦約15㌢と大型。 カラフルな砂糖で顔や衣装が描かれている。 岩出市清水のケーキ店㈲ナルセが製造し価格は550円。 昨年末から紀三井寺の土産物店に大きな 「なとちゃん看板」 と共に登場し、 参拝客の注目を浴びている。
販売窓口はユニバーサルトラベル紀州だが、 より多くの人の目にふれるよう、 今後販売箇所を増やしていくという。
問い合わせは同社 (℡073・499・8333)。