『ヴォーグ』に掲載 西浜の柏木さん

 昨年9月にニューヨークで個展を開いた和歌山市西浜のハンドニットデザイナー柏木圭子さん(73)が、 世界的な編み物雑誌 『ヴォーグ・ニッティング』 (冬2012/13)で紹介された。

 作品と本人の写真、 詳しいインタビュー記事と共に、 「デザイナーでありアーティストのマダムケイコは手編みの世界を新境地に引き上げた。 素晴らしい芸術」 と紹介されている。

 柏木さんのニットは、 全て自分のデザインによるオリジナル。 2年前にはイタリア・ミラノで 「日本文様」 をテーマに個展を開き、 今回のニューヨーク展では、梅文様や矢絣(がすり)文様のセーター、 着物風袖のラメ入り深紅のボレロ、 三角形で構成した金と黒のセーター 「クレオパトラ」 など30点を出品した。

 特に、 斬新な色使いと完全に数学的なデザイン、 手編みとは信じられない正確さ、 型にはまらない自由さがありながら日本伝統が流れていることなどが評価され、 同展のオープニングパーティーで感動した同誌の編集者がすぐ取材を申し込んだという。

 柏木さんは 「幼い頃から母に言われた言葉、 『なせばなる』 『迷うんだったら行きなさい』 に押されてやってきました」 と話し、 「今回の個展の成功とヴォーグ掲載は、 今までやり続けてきたごほうび。 満足感でいっぱいです、 次はパリで個展を開きたい」 と瞳を輝かせている。