短歌全国コンクールで特選 有功小の谷合君

 社団法人倫理研究所(東京)が毎年、 小学生を対象に開いている 「第8回しきなみ子供短歌コンクール」 で、 和歌山市立有功小学校(同市園部)6年生、 谷合晃輝君(12)の作品 「川あそび 水にうつった兄とぼく ささの葉ゆれる ぼくらもゆれる」 が特選に選ばれた。 全国から6万5000首を超える応募があり、 特選は30人が受賞した。

 コンクールは子どもの感性を育み、 国語力を向上させるのが目的。 和歌山市内からは14校270人が応募した。

 谷合君の作品は、 夏休み、 母・裕美さんの実家がある那智勝浦町の小川で兄と遊んだ思い出を詠んだ。 同研究所が主催する 「しきなみ短歌会」 からは 「楽しい川あそび。 川の流れでゆらゆら揺れているその姿、 いつまでも見飽きることはないでしょう」 などと評された。

 有功小の夏休みは、 創作童話作りなど自由に選択できる宿題があり、 その中の一つに短歌作りがあった。 裕美さんが 「小さい頃から多ジャンルの映画が好きで、 たまに会話をしていると言葉の表現が独特な時がある」 と、 谷合君の日頃の様子から短歌作りを勧めた。

 12月に入り担任から結果を連絡された谷合君は、 突然の知らせにびっくり。 今月17日に表彰式が行われた東京に向かう電車の中で、 受賞した実感が湧いてきたという。

 谷合君は 「また書きたい。 もっと短歌が好きになった。 小学生最後の年に一番の思い出ができた」 と笑顔で話していた。