6月28日 県文で「野村萬斎 狂言会」
ことし15周年を迎えるNPO法人和歌の浦万葉薪能の会(松本敬子代表)は、記念事業として6月28日、県民文化会館で「野村萬斎狂言会」を開く。萬斎氏を和歌山に招くのは10周年に続き2回目。同会は「あの独特の凛(りん)として、かつ柔らかく、深く清々しい語りと美しい動き、面白さ、舞踏性などをどうぞお楽しみください」と呼び掛けている。
同会は平成11年10月から毎年、和歌山市の片男波公園で「万葉薪能」を開催。3年前に「和歌の浦」が国名勝となったため、全国的にも類いまれな国名勝での薪能として知られる。
また「和歌の浦」「万葉」「能・狂言」をキーワードにさまざまな活動を続け、高津子山や和歌の浦の清掃も定期的に実施。10周年からは「能ワークショップ」を始め、子どもから大人までその成果を万葉薪能の舞台で発表している。
松本代表は「あっという間の15年でした。毎年多大なご支援ご協力をくださる多くの方々のおかげです」と感謝。「世阿弥の言葉『初心忘るべからず』を肝に銘じ、能楽の発展とまちづくり、和歌の浦の全国発信に、これからも精いっぱい挑戦していきたい」と話している。
「野村萬斎狂言会」の演目は、のどかな風情が漂う「萩大名」と、狂言の代表作の一つで遊び心あふれる「棒縛」。萬斎氏が解説も行う。開演は午後7時。1階指定席5000円(小中高生2000円)、2階自由席3000円(同1000円)。
一般販売は4月25日からだが、今月15日から友の会会員対象に先行販売する。同会は「この機会に入会しませんか」と呼び掛けている。個人会費は年間4000円。万葉薪能鑑賞券1枚が付き、各セミナーに無料で参加できる。
詳しい問い合わせは同会事務局の木村屋(℡073・444・0155)へ。