地域活力の創出に貢献 ツールを駆使した情報発信

 3月も半ばを過ぎ桜の季節が近づいてきた。 同時にやって来るのが新年度。 県の新政策で、 前年度に引き続き3本柱となる 「安全」、 「安心」、 「挑戦」 の政策。 成長に向けた 「挑戦」 の政策に挙げられている 「観光による地域活力の創出」。

 平成25年の 「伊勢神宮式年遷宮」、 平成26年の 「世界遺産登録10周年」、 平成27年の 「高野山開創1200年」、 「紀の国わかやま国体・大会」 が3年連続で控え、 これらを契機に誘客を目指すキャンペーンの実施や、 おもてなしの向上が、 今求められている。

 以前、 福岡を訪れた際、 地下鉄の駅で興味深い案内表示を見つけた。 電話で通訳を行う 「Passenger Service」。 改札口横の駅窓口で希望すれば、 英語・中国語・韓国語の3ヶ国語に対し、 利用者・駅係員・通訳のオペレーターの3者が同時に通話することで、 利用者の相談に対応できる仕組みで、 数年前から導入されている。 韓国からのアクセスが良い福岡においては、 このようなサービスにニーズがあるのだろう。 他にも駅でスマートフォンやタブレット端末を対象とした無線LANのフリースポットを積極的に導入するなど、 国内外の観光客にスムーズな情報提供がなされている。

 3年連続で、 かつ、 県内のあらゆる地域が主役となる機会。 何度も訪れてもらうためには、 県内各地にたくさんの魅力があふれていることを、 さまざまなツールを駆使し、 情報提供を行うことが鍵となるだろう。
         (次田尚弘/和歌山)