和歌山市などで震度4、けが人なし(13日正午現在)

13日午前5時33分ごろ、 淡路島付近を震源とする地震が発生し、 兵庫県淡路市で最大の震度6弱、 県内は和歌山市や海南市など10市町で震度4を観測した。 県内でけが人や建物、 道路などの被害は確認されていないが、 交通機関が運転を一時見合わせるなどの影響が出た(同日正午現在)。

気象庁によると震源の深さは約10㌔、 地震の規模はマグニチュード6・0。 本紙エリアは、 紀の川市、 岩出市、 紀美野町で震度3だった。

県や各市町によると、 これまでに人的被害、 物的被害の情報はない。

県内の鉄道では運転見合わせや徐行運転などの影響でダイヤが乱れ、 各駅では駅員らが乗客の対応に追われた。

JRは、 天王寺―和歌山間の阪和線が一時全線で運転を見合わせ、 運転再開後もダイヤの乱れは続いている。 紀勢本線の和歌山―湯浅間と和歌山―和歌山市間、 和歌山線の和歌山―粉河間は一時徐行運転し、 両線の運休・部分運休は計36本となっている。

南海電鉄は、 全線で運転を見合わせていたが、 南海本線は午前6時50分ごろに難波―尾崎間で運転を再開し、 尾崎―和歌山間も9時20分ごろに再開した。

 

運転見合わせを伝える掲示と表示が消えた発着案内板(13日午前8時28分、 南海和歌山市駅)

和歌山電鐵は一時徐行運転していたが、 8時30分ごろから通常ダイヤでの運行に戻っている。

仕事で関西空港に向かう途中、 和歌山市駅で足止めとなった和歌山市の男性会社員 (21) は 「運転見合わせを知ってすぐに会社には連絡した。 再開するまで待つしかない」、 JR和歌山駅で運転再開を待っていた同市の女性は 「阪神淡路大震災を思い出した。 怖かった」 と話していた。