和歌山市駅にエレベーター設置
南海電鉄和歌山市駅 (同市東蔵前丁) でこのほど、 エレベーター2基を設置するバリアフリー化工事が完了した。 国が定める 「高齢者、 障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律 (バリアフリー法)」 に沿った事業で、 国、 県、 市が助成した。 助成を受けた市内の駅改修は、 和歌山、 紀伊、 六十谷のJR3駅に続いて4駅目。
市交通政策課によると、 費用負担の内訳は国と同社が各7300万円、 県と市が各3600万円。 同法の基本方針では、 一日平均利用者数が5000人以上 (平成23年3月以降は3000人以上) の駅を対象に、 同32年までに原則全ての駅でバリアフリー化を目指すとしている。
市駅ではこれまで、 車いす利用者が2階改札口からホームに降りるには、 エスカレーターをいったん停止させ、 ステップ2枚を平行にする機能で対応。 時間がかかったり、 一般客の利用を止めなければならないなどの課題があった。 同社広報は 「今後も必要に応じてバリアフリー化を進めていきたい」 と話している。
国土交通省によると、 一日平均利用者3000人以上の駅で段差が解消 (バリアフリー化) されているのは、 県内が16駅中11駅 (69%) =昨年3月末現在=にとどまっているのに対し、 都道府県別で駅数最大の東京都では706駅中640駅 (91%) まで進んでいる。
市は今後、 一日平均利用者数が約3500人 (平成22年) のJRきのくに線の紀三井寺駅の改修を同社と検討していく方針。