「負けが勝ちを生む」 柳本晶一さん講演
和歌山キワニスクラブ(前田泰道会長)の設立20周年記念講演会が8日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で開かれ、バレーボール全日本女子チームの前監督、柳本晶一さんが「人生負け勝ち」をテーマに講演。挫折の中にこそ、勝ちにつながるチャンスがあるとし「諦めないで継続すればチャンスは必ず訪れる。負けが勝ちを生む。高い目標を持ち1番を狙えばいい」と力を込めた。
柳本さんは、全日本女子の監督時、挫折を知っている吉原知子、竹下佳江、高橋みゆきの3選手をチームの中心に考えたことを挙げ、「負けを知っているからこそ、1本のミスの重さを知っていて、ミスを出さないように練習する。そのモチベーションがチームを良い方向へと引っ張る」と体験を交えながら話した。
また、新しいことをして、周囲を変えていこうとするならば、まずは自分自身を変える必要があるとし、「いくら実績と自信があっても過去の栄光は通用しない。人生勝ち続けることはまずない。負けが続いてどん底になった時、何かできるかということ。『乗り越えたら変わる』という気持ちが大切」と伝えた。
和歌山キワニスクラブは、平成5年1月に大阪キワニスクラブをスポンサークラブとして、国内13番目のクラブとして発足。子ども虐待防止街頭啓発運動や、妊産婦・新生児破傷風撲滅運動など、子どもへの奉仕活動に取り組んでいる。会員は53人(5月現在)。