10年間で16人、交通事故上回る 水辺での子どもの死者数
県水上安全協会(鈴木健次郎理事長)のまとめによると、過去10年間に県内の水の事故で亡くなった子ども(中学生以下)は16人で、交通事故で亡くなった子ども(同)11人を上回った。同協会は、海や川へのレジャーシーズンを前にポスターとのぼりを製作し、県内各所に配布して注意を呼び掛けている。
子どもの死者数は平成16年の4人をピークに、17、18年が各3人、その後、死者がなかった20年を除き毎年1~2人となっている。
昨年は1人で、川で保護者が目を離した隙に2歳の男児が溺れた。
同協会は「子どもの水難事故はいつ起こってもおかしくない。保護者の方は、交通事故はもちろんのこと、水の事故にも危機感を持って子どもから目を離さないでください」と訴える。
昨年の水の事故全体を見ると、過去10年間で最も多い58件(前年比10件増)で死者は23人(3人減)。発生場所は海が51件(死者19人)、川が7件(4人)だった。
特に7、8月のレジャーシーズンに多発しており、両月中に31件の事故が発生、死者は12人と、件数、死者数ともに年間の半数を占めた。