バター使わないパン作り 職人グループが勉強会
県内のパン職人でつくるグループ「BREAD SAVE WAKAYAMA(ブレッド セーブ ワカヤマ)」(旅田勇人代表)は1日、㈱キタタニ(本社=和歌山市楠本、北谷英市社長)の研究施設「スタージュキタタニ」で第2回製パン勉強会を開き、総合化学メーカー日油㈱の岩本健二さんが同社が扱うバター以外の油脂を使ったパン5品を提案。県内外のパン職人約30人が参加し、油脂の特徴を生かした商品作りを学んだ。
和歌山のパン屋の技術とブランド力を高め、盛り上げるのが狙い。両社が共催した。
岩本さんは、添加物とアレルギー物質を使用していない植物油100%のショートニングや、酵素作用によって軟らかさが長持ちするマーガリンなど,油脂の機能や使い方を実演しながら説明。参加者はアドバイスを受けながらパン生地を成形しオーブンへ。ガレットや玄米食パン、ソフトフランス、デニッシュ、マッシュポテトを生地に練り込んだ「パタータ」を焼き上げた。
同グループの西俊英さん(37)は「今回はメンバー以外の人にも参加を募った。今後も勉強会を続け技術を磨く。メンバー以外の人にも参加を呼び掛けていきたい」と話している。