平選手、3部門で日本新 フィンスイミング

 神奈川県で開かれたフィンスイミングの第25回日本選手権大会(日本水中スポーツ連盟主催)で、国体水泳競技成年の強化選手である平拓也選手(23)がCMASビーフィンの50、100、200㍍の各部で優勝。さらにいずれのレースも日本新記録(50㍍・20秒02、100㍍・44秒62、200㍍1分41秒14)を樹立する快挙を成し遂げた。8月5日からロシアで始まる第17回フィンスイミング世界選手権大会の出場権を獲得した。

 フィンスイミングは「フィン」と呼ばれる足ひれを装着して行う水泳競技。平選手は大学の先輩の影響でフィンスイミングを始め、競技歴は約2年。日本選手権の出場は今大会が2回目で、両足にフィンを装着するビーフィン種目で出場した。前回大会は50、100㍍ともに4位に終わったが、今大会では3冠を達成した。

 平選手は競泳を専門とするトップスイマー。専攻はバタフライで、過去には日本選手権3位(50㍍)に輝いた実績を持つ。普段は競泳の練習が主流だが、メニューの中にはフィンを装着した練習もあり、フィンスイミングは競泳の強化の一環として捉えているという。

 現在は、公益財団法人県スポーツ振興財団県体力開発センター(和歌山市中之島)のプールで午前6時から約2時間の練習を行い、仕事が終わった後、ウエイトトレーニングで汗を流している。世界選手権の他、今月末に開かれる競泳の県国体選考会に焦点を合わせ、準備を整えている。

 世界選手権大会が、自身初めてとなる国際大会。「まずは決勝に残ること。表彰台を目指して頑張りたい」と意気込んだ。