災害時支援隊が研修 8日まで和歌山県職員720人
県は5日、大規模災害時に被災市町村に派遣する「災害時緊急機動支援隊」に任命した県職員720人の研修を県庁で始めた。隊員の役割や無線機材などの使い方、担当する市町の概要などを学ぶ内容で、市町別に8日まで行われる。
支援隊は、和歌山市を除く沿岸市町と古座川町の計18市町を派遣先とし、各市町担当を40人ずつ選び、災害時には10人を1週間交代で4回派遣できる。
総合防災課職員が研修を担当し、隊員の役割や必要な準備などを説明。松尾孝志課長は「皆さんは災害で市町村が混乱し、大変な状況の非常時に派遣される。県職員として県民に喜ばれる活動をする心づもりをしてほしい」と呼び掛けた。
隊員はタブレット端末や無線機を持ち、被害状況や避難所の情報収集などを行い、各市町の要請に基づいて災害対応を支援する。
無線機は実際に使いながら訓練し、隊員らは周波数の合わせ方、通信の仕方、使用時の注意などを確認していた。