和歌山県の輸出額6期連続増 ことし上半期
和歌山税関支署がまとめた県の2013年上半期(1~6月)の貿易概況によると、輸出額は6期連続増加して前年同期比15・2%増の3040億円、輸入額は2期連続減少して同17・6%減の3391億円だった。輸出入を合わせた貿易総額は6431億円で、リーマンショック以前の08年上半期(7035億円)の水準へと回復基調にある。
貿易総額はリーマンショック以後、09年下半期に4245億円まで落ち込み、12年上半期に6752億円まで回復した他は、4千億~5千億円台で推移していた。
【輸出】品目別では、軽油や重油といった「石油製品」(20・5%増、1080億円)、「鉄鋼」(7%増、1472億円)、「繊維機械」(74・2%増、194億円)が前年同期より増加。「非鉄金属」(62・6%減、14億円)、「科学光学機器」(50%減、3億円)などが減少した。地域別では、アジア(台湾を含む)や中東(アラブ首長国連邦を含む)でパイプ、スラブなどの「鉄鋼」が増加。輸出額が多い地域は、台湾、中国、シンガポールの順だった。
【輸入】品目別では「原油及び粗油」(7・1%減、2825億円)、「石炭」(68・9%減、87億円)、「鉄鉱石」(59%減、132億円)が減少。バイオエタノールなどの「有機化合物」(35・8%増、105億円)、「粗鉱物」(91・1%増、13億円)、「電気回路等の機器」(458・9%増、3億円)が増加した。
ドルレートは94円62銭(前年同期は79円60銭)。