わいせつ等で教諭ら4人懲戒処分 和歌山県教委

 児童生徒にみだらな行為をしたり、交通死亡事故を起こしたとして、県教育委員会は29日付で計4人の教職員を懲戒処分。2人を免職、1人を戒告、1人を減給処分とした。

 学校人事課によると、中学校の男性教諭(25)は昨年8月からことし6月までの間、非常勤講師として勤めていた中学校で、担任した当時13歳の女子生徒にみだらな行為を継続的に行ったとして懲戒免職。男性教諭が転任した中学校の校長に、女子生徒が匿名で電話したことで事件が発覚し、県青少年健全育成条例違反の罪で起訴された。また転任前の中学校の当時の校長(59)を監督不足などとして戒告処分とした。

 県北部の小学校の男性教諭(34)は、指導していた地域スポーツクラブの合宿中に、当時小学3年生の男児にわいせつ行為をしたとして懲戒免職。平成23年9月の合宿で、就寝時の見回り中、男子児童の局部を触ったという。ことし8月に「知人から聞いた」と通報があった。

 県立高校の女性職員(57)は昨年10月、軽乗用車で出勤中、自転車を押して歩く男性(80)と衝突し、死亡させる事故を起こしたとして、減給10分の1の処分とした。

 県教委は「厳しく受け止めている。本当に遺憾。県民の信頼を著しく失墜させた」と陳謝した。

 昨年度の懲戒処分を受けた教職員は7人。今回を含めて本年度は8月末までに昨年度と同じ7人が処分されている。