かわいい力士に歓声 海南で泣き相撲
海南市下津町の山路王子神社(上野今朝男宮司)で13日、「泣き相撲」として知られる伝統の奉納花相撲が行われた。江戸時代中期から約400年続くと伝えられ、県の無形民俗文化財に指定されている。
ことしは生後4カ月から3歳までの男児ら約130人が参加。行司を務める地元の小学1年生の口上の後、「御花」と書かれた祝儀が投げ込まれ、取り組みが始まった。
まわし姿の赤ちゃんは介添え人の氏子総代に抱かれて土俵入り。勝負は1対1で仲良く引き分けるよう、向き合った赤ちゃんは交互に背中を下に寝かされ、土俵の土を付けて無病息災を願った。土俵上で赤ちゃんが大声で泣くたびに、詰め掛けた観客から「かわいい」などと歓声が上がった。
参加した岡室圭造ちゃん(5カ月)の父親は「自分も幼い頃参加したので親子2代の泣き相撲。取り組みでは大声で泣いてくれた」と笑顔で話していた。