三浦さんら4人と1団体に 和歌山市文化表彰

 和歌山市の文化発展に功績のある個人・団体に贈られる平成25年度市文化表彰の受賞者が決まった。「文化賞」に市出身のグラス造形作家・三浦啓子(本名・圭子)さん(78)=兵庫県西宮市=、「文化功労賞」に歌手・歌謡指導者の神保和彦さん(85)、吟詠家の加藤佐喜子(号・芳榮)さん(82)、「文化奨励賞」に女優の岡本玲さん(22)、NPO紀州お祭りプロジェクト(西平都紀子会長)の計4人と1団体が選ばれた。  【写真は和歌山市提供】

 市文化表彰は昭和57年度から実施し、本年度で32回目。8月に市文化表彰選考委員会から大橋建一市長に推薦があり、検討の結果、受賞者を決定した。

 三浦さんは、分厚いガラスをハンマーでカットし、エポキシ樹脂でつなぐ新しいステンドグラスの技法「ロクレール」を確立。国内外の公共施設や教会、美術館などに数多く作品が設置され、高く評価されている。

 神保さんは、自身の歌手活動に加え、地域に密着し、多くの歌手、歌謡指導者の育成に尽力。「市民うたのチャンピオン大会」の実行委員長を長年務め、カラオケの楽しみを人々に広げている。

 加藤さんは、数々の吟詠の全国大会で入賞。自身が指導する吟詩会の吟詠大会を毎年開催し、指導歴は40年を超える。関心流県本部長などを歴任し、平成23年に同流最高資格の総帥となる。

 岡本さんは、ファッション誌「nicola」の専属モデルオーディションでグランプリを受賞。女子中高生を中心に絶大な人気を誇る。ドラマや映画、舞台出演など多方面で活躍している。

 NPO紀州お祭りプロジェクトは、平成15年に設立し、毎年夏の「おどるんや~紀州よさこい祭り~」の企画・運営を中心に活動。市の文化振興に加え、青少年育成やまちおこしに貢献している。

 受賞者には表彰状と徽章(団体には盾)、さらに副賞として文化賞には30万円、他の2賞には20万円が贈られる。表彰式は11月5日、和歌の浦アート・キューブで行われる。